「志望動機書」を仕上げるの、大変でした。
10月に取り寄せた願書が届いて、
11月に構成を考えて、
清書まで仕上げられたのが、12月中旬でした。
年明けには、受験のために帰国したので、本当にギリギリでした。
10月以降、ルイは年明けの受験に向けて、ラストスパートにかかっていたので、志望動機をじっくりと考える時間の余裕は、ありませんでした。
志望動機を考えるのが得意で、計画的に進められる優秀なお子様の場合は、あまりお役に立てない情報ですが、新型コロナウィルスの隔離期間を考えると、受験日に余裕を持って入国するには、早く日本入りする必要があったため、受験と帰国の準備がWであるのは、大変でした。
精神的にも焦ってしまうし、私も仕事があったので、時間にも余裕がありませんでした。
志望動機を考えるのには、私は、まず受験校が欲しいと思っている生徒を読み取ることから始めました。
学校のポリシーや特色をパンフレットとホームページを熟読。
帰国生受験枠で受験する場合には、特にしっかり読み取ろうとしました。
なぜ帰国枠があるのかというと、帰国生が欲しいからだと思うので、
帰国生を必要とするその学校の意図はなんだろう?と、考えました。
その学校の特色やルイがアピールできそうな部分は、蛍光マーカーで線引きをしました。
時間のないルイが、要点を読んで、把握ができるように。
当時は、ちょっと過保護過ぎかなとも思いましたが、時間に追われる日々だったので、結果的には、マーカーは、大変助けられました。
ルイと夫と私と
「何をアピールするか」
「ルイは、志望動機として強く何を伝えたいのか」
「他の受験者にはないルイの個別性をアピールできることは何か」
私は、受験の専門家ではないので、これが正しい書き方なのかはわかりませんが、
三人で構成を練っていきました。
「字数が多い。」
「書ききれない。」
「なんか同じこと言ってる?他の表現で表せないか。」
実際の志望動機書に下書きを書いてみて、バランスはどうか見て、どうにか下書きは完成しました。
教育の専門家でもなく、文章力にも自信がないので、前もって、ルイの学校の先生に志望動機書のチェックをお願いしておきました。
担任の先生は、今の時期は調査書の準備でお忙しそうだったので、学年主任の先生にお願いをしましたが、ありがたいことに担任の先生もチェックをしてくださりました。
さすが、中学三年間、ルイを見てくれていた先生方。
アピールポイントを具体的に追加してくださりました。
本人も親も気づかないルイの長所。学校での活躍。
「これは、大きなアピールポイントになるね!!」と、嬉しかったです。
海外で生活していると当たり前のように感じていたルイの国籍関係なく仲良くできるところ。リーダーシップ。しっかりアピールして、志望動機書に追加しました。
先生にチェックしていただけて良かった。
学校の先生以外にも日本語でチェックが受けられる日系の塾の先生に志望動機書のチェックをお願いしているお友達もいました。
複数の先生にチェックをお願いすると混乱しそうだったので、ルイは学校の先生だけにしました。
この下書きのチェックが終了するまでに3週間も経過してしまいました。
さぁ、清書!!と、思ってもなかなかゆっくり志望動機書を書ける時間が取れない。
塾から帰宅して遅い時間だと、集中力もダウンしているし、間違える可能性も高い。
かと言って、塾に行く前だと、慌ただしい。
塾が比較的早く終わる日を二日間「清書の日」として、設定しました。
二日間設定したのは、途中で集中力がダウンしてきたら、その日は書き続けるのはやめて、
違う日に書いた方がミスが少なくなると思い二日間にしました。
一日で書き上げられたら、それは素晴らしいと思います。
ルイ本人が「書くぞ〜!!」と、やる気にならないと筆は進まないし、
受験勉強に夢中で、志望動機書どころじゃない。
特に第二、第三希望、滑り止め校の志望動機書は、書くモチベーションも低かったり、、、中学生男子は、気まぐれで難しい。
自分のことなのに。親のサポートが必要。
帰国受験だからでしょうか。
いやいや、自分でちゃんと準備している子もいる。
ルイが甘ちゃんなんです。
こんな志望動機書の準備から、受験を終えて思ったのが、
どんなにしっかりしている子で「うちの子は大丈夫。」と、思っていても
わからないのが受験だなぁと、学びました。
まぁ、初めてのことなので仕方がないですけどね。
高校受験は、一回きりなので、サポートは必要なんでしょうね。
志望動機書は、受験校により形式が様々でした。
A4 1枚の学校もあれば、10行程度の学校もありました。
A4 1枚の文書量が多いのも大変ですが、10行に要約してアピールするのも大変。
どうにか清書をして、志望動機書を完成させた時には、クリスマスソングが流れていましたよ。
帰国受験。特に男子。
志望動機書は、お子様に任せっぱなしだと、心配です。
仕上げたい日から遡って、1ヶ月くらい前から構成を練り始めることをおすすめします。
10月 ・願書が届いたら、志望動機書の書式を確認する。
(文書量)
・願書と一緒に届く学校のパンフレットとホームページから、
学校の特色、方針、志望動機書でアピールできそうなことをピックアップ
してマーカーする。
11月 ・志望動機書の構成を練る。
・志望動機書をコピーして、下書きをし、文書量・バランスを見て
調整する。
・学校もしくは塾の先生にチェックを受ける。
12月 ・先生のチェック後に追加、修正をする。
・コピーに下書き
・願書に清書
願書提出開始 願書提出
どんなに気をつけて書いていても、間違えることはあります。
間違えた場合の指導は、学校でしっかり受けていました。
修正ペン、修正テープは使用を避ける。
間違えた時は、定規で二重線を引いて、正しく書き直す。
私は、先に受験を経験した先輩ママから、願書は余分に取り寄せておいた方がいいよ。と、アドバイスをいただいていたので、全ての学校二部ずつ取り寄せました。
「一人一部」と、決まっている学校もあります。
二部取り寄せておくことで、「間違えて書いたらどうしよう」という精神的な緊張感は、だいぶ軽減されました。
実際、間違えました、、、。
でもすぐに「もう一部あるから!!」と、差し出しました。
あの時のルイのホッとした安心した表情を見ただけで、余分に「取り寄せておいて良かった。」と思いました。
日本に住んでいたら、追加で願書を取り寄せることも可能ですが、帰国受験はそうは簡単にできません。しかもコロナもあり、取りに一時帰国も難しい。
でも、余分の方も間違えてしまうと心配なので、念のため、間違えてしまった方も二重線を引いて、訂正して、最後まで書き上げました。
最終的に二部を比べて、きれいに仕上がっている方を提出しました。
先輩ママのアドバイスには、受験だけではなく、ルイをここまで育てるのにも
学校の宿題や勉強の習慣のつけ方から、塾に選び方、受験の準備と、本当に助けられました。
経験談からのアドバイスなので、学校の進路説明会では説明されなかったり、教育雑誌や本にも載っていないことを具体的に教えてもらえました。
先輩ママからのお話が聞けると、心強いし、親として初めての受験のサポートだったので、大変助けられました。
帰国して思ったのですが、日本にいたら、受験の情報は、山ほど溢れているけれど、海外から情報を得るのは、情報量が少なくなってしまいます。
日本の情報にアンテナを張って、しっかりと情報収集して、受験に臨んでいる方が多いと思いますが、
私は、アンテナキャッチが得意ではなく、仕事とプライベートの時間の調整も下手で、上手く情報収集ができなかったことは、今回のルイの受験での大きな後悔となりました。
戻れるのなら、今知っている情報をあの頃の私に共有したい。
このブログで書くことは、帰国受験をするには当たり前の情報かも知れません。
でも当たり前のことに気づけなかった私。
これから、帰国受験される方の少しでもお役に立てると嬉しいです。