この記事は2021年12月時点のものです。
年明けの受験に向けて、帰国の日が迫ってきているのに
オミクロン変異株ウィルスの感染拡大が懸念されています。
日本に入国できるのか、不安が生じますよね。
ルイの時もコロナウィルス感染が世界中に拡大していて、
帰国出来るのか、不安でした。
日本に入国して、また戻って来れるのか。
お友達や先生とさよなら出来ずに中学生活が終わってしまうのではないか。
突然、日本に入国できなくなったら、受験出来なくなってしまうので、今までの勉強の成果が出せなくなってしまう。
世界中の誰にも見通しが立たないこの状況。
不安だけを募らせているよりも最善の方法は何かを考えようと思いました。
一緒に帰国受験をする友人達と、頻繁に情報交換をして、いい方法はないか相談しました。
海外からの帰国者は、待機期間があるため、受験日に間に合うように早めに日本へ入国しました。
引っ越しは、旦那さんに任せてのご家庭もありました。
私が、これだけは気をつけていたことは、
ルイには「何があっても日本に入国はできる。」
と、言っていました。
入国できる保証はないけれど、精神的に不安にさせることが、受験勉強にマイナスになると考えたからです。
中学三年生とはいえ、まだまだ子供です。
大人のように先をしっかりと判断できるわけではなく、まだ未熟です。
(大人の私も未熟者ではありますが)
不安が増強して、受験勉強に集中できない状態にはしたくなかったのです。
「日本に入国できなくて、受験ができなくなったらどうしよう。」
「コロナに感染したら、どうしよう。」
という不安から、外に出られなくなってしまったり、精神的につらい思いをしている中高生が現地でもいました。
中高生は思春期で、複雑は歳頃なため、情緒が不安定になりやすいです。
活発に外出したい年頃にロックダウンで、自宅に隔離された状態が続いていたので、ストレスもあったと思います。
さらに「帰国できないかも知れない」という負担を与えなかったのです。
ニュースで、多くの情報が溢れていました。
その情報が、より不安を煽ることがないようにしたいと思いました。
帰国できないことも考えて、もし帰国受験ができなかった時のことを子供と考えておく方法をとったご家庭もありました。
私には、その方法は取れずに、ルイを安心させて、受験に向き合うように促しました。
この方法が、正しい方法かはわかりませんが、
ルイと私達家族には、良かったです。
口に出して「帰国して、受験が出来る。」と、言うことで、
不安を払拭してくれました。
隔離期間があったので、予定よりも早い帰国となりましたが、受験には十分に間に合いました。
日本で対面の試験の予定が、オンラインでも受けられるようになった学校もありました。
学校側も初めてのオンライン受験で、システムを整えるのに大変だったと思います。
今年2022年は、昨年の知識や経験があるため、スムーズにオンライン受験が行われるのではと、期待しています。
例年であれば、受験後に在住国へ戻って来て、残りの学校生活を同級生と過ごして、
日本人学校であれば3月に卒業式に出席します。
インターであれば、お別れ会をします。
再入国にも前後14日間ずつの隔離が必要で、1ヶ月外出できない状態で過ごすことを考えますと、受験後はそのまま入学式まで日本で過ごすことを選択するお子様がほとんどでした。
結果的には、先に帰国した小中学校のお友達と遊び、同窓会をしたり、受験後に楽しく過ごせたので、日本でも思い出がたくさんできました。
コロナは、受験へ様々な影響がありました。
帰国受験を予定していたけれど、現地の高校へ進学する決断をする同級生も少なくなかったです。
コロナの先行きが見えない中、体調を崩さずに受験を終えられた時は、ホッとしました。
お子様の不安のサポートは、帰国受験では、より必要になりますが、
皆様の受験が心身共に万全の体制で臨めますようにお祈りしております。